木造テント@取手 <新築>

木造テント@取手

OMONMA TENT

依頼人からテントをつくってほしいと依頼があったのが10月に入ったころだった。
「普通のテントは作品をかざるのに向いてない」「ビニールハウスは風景にとけ込みすぎていやだ」「今後この土地に建つギャラリーのキックオフ的な意味合いを持つ」「カフェをやりたい」予算の制約上、大工は雇えず、素人で組み立てる必要があった。ローコストで、容易に組み立てられ、魅力的なテントをつくることとなった。

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■木造
テントというと、スチール、アルミ、カーボン、ポリプロピレンなど、高度に工業化された製品を使うことを余儀なくされる。しかし、このような型材を一からつくるコストはかけられない。そもそもそのような素材が小文間という土地柄にあうとは思えなかった。必然的に木造に落ち着いた。
 
 
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■初期の木構造
原住民のシェルター”SHELTER"ロイド・カーン著より 
 
 
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■再利用可能性
木造でつくると、使い回しができなくなる可能性が大きくなる。
たしかにビスや釘でつくると早いし、現場での施工性はよくなるが、お祭りのためにゴミを生み出しているようで、環境にやさしくない。
今回の構造の一部は使い回せるように設計した。
オレンジの部分が再利用可能はボックスフレーム。屋根は、現地調達できる素材でさまざまな形に加工することができることを想定した。
 
 
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■シェルター
原初の家は、大地に柱を垂直に立てて、梁をかけ、そこに登り梁をななめにかけて屋根とし、その形が小屋に発展していった。(ロイドカーン著、SHELTERより)このかたちがもっとも効率的で生産性の高い形であると考え、柱梁のボックスフレームと屋根をわけて考え、前者はSE工法のような一度決まれば使い回せるフレーム、後者は現場にあわせて高さや角度、素材を変えられるものとした。屋根は小文間であれば周辺に生えている竹を使うのが一番だと考えた。
 
 
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■あんどん
テントが一番美しく見えるのは、夜。中で明かりが灯され、大地にまるであんどんが舞い降りたかのように見えるときだ。このテントも小文間という美しい農村に舞い降りた、アートやクリエイティビティの光明になるように切に願う。
 

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TORIDE ART PROJECT 2007
http://www.toride-ap.gr.jp/
1999年より市民と取手市、東京芸術大学の三者が共同で行なっているアートプロジェクト
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設計、制作者 >>
岩本 唯史

協力 >>
森部 康司(構造設計)
萬吉建設株式会社
設計事務所ug(ユーグ)
赤松鉄工所
中村 泰一
DAIKOKU
木村 さん

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