centro citta hamacho <リノベーション>

centro citta hamacho

物は80年代後半につくられたRC造のオフィスと住宅の複合ビルである。昨今の不動産情勢により中央区では2F以上のオフィスの需要が極端に落ち込んでおり、それを打開する建物の運用方法の提案をも含んだプロジェクトであった。
・2F事務所を2つの住居に作り替える提案、およびデザイン
・3F以上の住居部分で、空室となっていた2つの部屋のリフォーム
・エントランスのバリューアップ・ロゴデザイン・看板デザイン
・リーシング資料としてのweb作成、パンフレット作成
上記の多岐にわたるタスクをat-tableとして最初から最後まで見届けたプロジェクトである。

Photo1
Photo2
ペンキで塗りつぶしたコンクリートブロックの味わい深い壁をもち、床は「合板」に化粧を施したローコストながらも木目が美しい大判フローリングである。天井はコンクリートが現しにされていて、部屋の内側を構成する「壁」「天井」「床」「梁」そのすべてが仕上げが異なるように設計された。これによって空間は単純でありながら、その構成は明快になり、部屋をシンプルに見せることに成功している。
Photo3
2Fの2つの部屋に比べてかけられるコストは小さかったが、3つの異なる色、素材感のクロス「白、ベージュ、エンジ」によって壁ごとに色分けをし、メリハリのある空間をつくった。
Photo4
エントランス:エントランスのデザインはこの住居の告知板を兼ねている。壁の真ん中に横に伸びた長さ4.2mの白い壁は実はホワイトボードである。ホワイトボードの裏には蛍光灯が仕込まれており、暗いエントランスを照らす仕掛けともなっている。
ロゴデザイン:centro cittaは中心地という意味。近くの駅を通る4つの地下鉄のシンボルカラーをあしらったラインは、自分の生活の中心であるこの建物がターミナルであることを示している。
 
 
 
 
担当:岩本 唯史
施工:萬吉建設(株)
所在地:東京都中央区日本橋
施工面積:24.79m2・30.12m2
用途:オフィス→住居
築年:15年
構造:RC造
竣工:2005年2月

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